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RDSKインストール法 ちょっとだけFAQ
RDSKインストール法
「RDSKがインストールできない!」という声を良く聞きます。
そこで、今回はRDSKのインストール方法をかなり具体的に説明してゆきたいと思います。

[ まず用意するもの ]
・PC-8801シリーズ1台(RS-232Cが正常に動作するもの)
・PC-98x1シリーズ、X680x0シリーズ、PC/AT互換機のいずれか1台。
・RS-232Cリバースケーブル(クロスケーブルとも言います。98/68の場合はD-sub25P/D-sub25P、ATの場合はD-sub9P/D-sub25Pのものを)
・RSDKファイル一式
・ブランクディスク(又は要らないディスク)1枚
・88のシステムディスク

※今回は以下のような環境でテストしました。
HOST : PC-8801MA2
CLIENT: PC-9821Xv13/W16(MS-DOS 6.2J) 及び X68000ACE HD(Human68k 3.01) 及び 自作AT(Celeron466/Windows 98)
システムディスク:PC-8801FH用のN88 DISK-BASIC
(98/68/ATはほぼ全く同じ手順でインストールできましたので、あまり特記はしません)
[ インストール手順 ]
1 . まず、98(68/AT)と88とをリバースケーブルで繋ぎます。PC-9821シリーズの一部ではRS232Cポートが2つありますが、必ず1つめのRS232Cポート(1stCCU)を使用するようにしてください。普通はD-sub25ピンです。また、68で19200bps通信をするには当然ですがIOCSドライバをかましてください。ATの場合、最大4種類のCOMポートを指定することが出来ます。Windowsのシステム情報で各COMの「I/Oの範囲」と「IRQ」を調べ、AT専用オプション-comaddrと-comirqで使用ポートを指定してください。(注0)
次にRDSK.DOCにあるように、88側の設定を9600bps/全2重/X-OFF/STOPビット1/データ8bit/Sパラメータ無効/ DELコード無効/パリなし/パリ奇数に変更します。

今回試したのはMA2ですので、これらの設定はPCキー起動を使って行いましたが、SR等をご使用の方はディップスイッチで変更を行って下さい。 なお、ターミナルモードにする必要はありませんし、V2モードでOKです。

(注0)・・・ マニュアルにはI/Oアドレスの指定に「-comaddr」を使えとありますが、バージョンによっては「-comport」で指定しないと正常動作しないものがあるようです。動かない方はお試しあれ。

2-A .
88側でROM-BASICを起ち上げて、load "com:(リターン) と入力した後、98(68)側でDSK88INS.EXEを実行します。(注1)
約30秒ほどで転送が終わり、98(68/AT)側に「88のSTOPキーを押せ」とのメッセージが表示 されますので、指示に従って88のSTOPキーを押します。(注2)
1000行から4090行までプログラムがあることを確かめたら、RUN を入力して実行します。RDSK.DOCによると、15秒ほどするとRDSKが起動するらしいのですが、今回の環境では1分経っても起動しませんでしたので、次の方法に移ります。

(注1)・・・ なお、この時RDSK.LZHに含まれているDSKMNG.EXEなどの他のプログラムが同一ディレクトリ無いと正常に動作しませんので注意。
(注2)・・・ ここでエラーが出る場合、まずケーブルを疑って下さい。ケーブルがリバースケーブルでない場合は98側で通信不能エラーが出るようです。また、88側でエラーが出る場合は、設定を見直して下さい。特に通信速度が19200bpsだったりすると正常に 交信できませんので、100%このエラーが出ます。

2-B .
(2-AでRDSKが起動した場合は読む必要はありません)
88がDISKから起動するように設定し直した後、用意した88用のシステムディスクを使って起動します。
次に、2-Aと同様にload"com:(リターン) を実行した後、98(68)でDSK88INSを実行します。転送終了後、RUN で実行すると・・・起動しました。晴れて次に進みます。

(注3)・・・「How many files(0-15)?」は別にそのままリターンキーで構いません。
(注4)・・・これでもエラーが出る場合、掲示板に書き込みをお願いします。なお、PC-88VAシリーズではRDSKは動作しないとの報告もあります。

3 . 早速RDSKRSTR DSK88を実行し、RDSKのシステムディスクを作成します。(注5)
成功しました。ここでこける場合はディスク不良が考えられますので、ディスクを変えてみてください。

(注5)・・・ この時、88側で「ESC+f2」を押して通信速度を19200bpsに変えないように。

4 . これで晴れてRDSKのインストールは成功です。が・・・いざ88をリセットして通信速度を19200bpsに上げ、RDSKに-s1(-s2)オプションを使用して吸出しを試みても、ネゴに失敗してしまいます。PC-9801RX51では19200bpsで正常に吸出しが出来たため、おそらくPC-9821Xv13の高速CCU(115.2Kbps)ではクロックの関係で19200bps接続が出来ないか、RS-232C端子が壊れているようです(^^;
まあ9600bpsでならちゃんと吸出しできますので、多少遅くてもそちらを使用してください。(シリアルの同期設定変えたら動きそうな気もするけど)


ちょっとFAQ
Q.RDSKはWindows上で使用できるのですか?
A.使用できないこともあるようです。
先ほど、Windows98(for PC-98/NEC)の全画面DOSで試してみましたが、実行してから2分ほど経つと、クライアント側に「通信エラーが発生しました」とのエラーが出て、かならず途中終了します。
詳細は不明ですが、推測するにWindowsはPnPや周辺機器との同期を取るために、一定時間毎にハードウェア周りを勝手に走査しますから、例えばアクティブなRS232Cにモデムがインストールされていて、そこのストレートケーブル(モデム用のRS232Cケーブル)を引っ込抜いてリバースケーブルに差し替えてRDSKを使用した場合、途中でWindowsが走査のために勝手に流すパケットがエラーを生じさせているのだと思われます。ATで未使用のCOM2を指定したらDOS窓でも最後まで動きましたし。
てなわけで、普段同ポートでモデムを使用している方は、できるだけ素DOSでRDSKを使用するようにした方がよろしいかと。(Windows95だと大丈夫だったと言う噂もあります)

Q.X68000用やAT用のRDSKのインストール方法は?
A.とりあえず上記の手順でX68kでのインストール・読み込みは成功しました。AT互換機用も-comaddrを-comportにさえすれば多分動きます。

Q.Mシリーズのドライブで読んでも大丈夫?
A.ええ。たぶん。
そもそもMシリーズで起こる一連の問題は「GAPずれ」と呼ばれるもので、簡単に言えばこれは書き込み時に起こるものですから、読みこみに関しては問題ありません。
また、RDSKを使って書き込みを行う場合も、GAPを再計算して書き込みますので、S/Fシリーズと同様のGAP配列になるはずで、問題は起きないはずです。(つまり、うっかりMシリーズ実機で書き込んでしまってFシリーズ実機で読めなくなってしまったディスクを、RDSKでDSKファイルにし、RDSKRSTRで書き戻しを行えば、Mシリーズのドライブで書き戻しを行ったとしても原理上は読めるようになるはずです。ただし、基本的にMシリーズのドライブはヘッド幅が違うため、特殊フォーマットに関してはこの限りではありません)

Q.RDSKの作者に連絡をとりたいのですが
A.できるだけメールはご遠慮ください。
RDSKシリーズ及びE882DSKシリーズの作者であるPAC氏は、非常に多忙な方です。(E882DSKシリーズも、かなりの無理を言って作ってもらいました)
連絡先に関しては、知っている人は知っているようですが、できるだけ直接問い合わせるようなことはご遠慮ください。
そのかわり、私に出来る範囲のことなら出来るだけ迅速に対応させていただきますので、掲示板なりメールなりでanonBまでお問い合わせください。
重度の問題点に付いては、私が責任を持ってPAC氏に連絡いたします。(ただし、これはPAC氏の対応を保証するものでは有りません)

Q.P88SRでRS232Cをエミュレートし、98とX68/ATを繋いでRDSKを使用することは出来ますか?
A.知りません(笑)
誰かやってみてください。何の意味があるのかはわかりませんが(苦笑)


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